Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.230 caratteri · 280 schermate
四
騒ぎのあった時、――小艶は綱の上へ真っ直ぐに立っていたこと、道化の玉吉は衝立の蔭に首を突っ込んで、良い声で唄を歌っていたこと――、玉六はそれに調子を合せながら、尤もらしい調子で口上を言っていたこと、百人が百人の口はことごとく合います。
すると小艶へ吹矢を飛ばせるのは、やはり小染の外にはないことになります。
ガラッ八はがっかりしてしまいました。
四
「誰だい、その野郎は?」
八五郎が小屋の者を調べている最中、ノソリと入って来たのは、四ツ目の銅八でした。四方は薄暗くなったといっても、八五郎の顔と調子が判らないほどではなかったでしょうが、自分の仕事に足を踏込まれると、こう言わずにはいられない戦闘意識の旺盛な銅八であったのです。
本所の四ツ目に住んで、四ツ目の銅八と言われるに不思議はありませんが、自分だけは、他人の二倍物を見えるから、四ツ目の銅八と言われている心算だったでしょう。銭形平次の、江戸に鳴り響く噂が、癪で癪でたまらないといった人柄でした。
「銭形の親分ところの、八五郎兄哥ですよ」
小梅の定吉はとりなし顔で言いました。
「何? ガラッ八兄哥か、そいつは気の毒だ。