Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.230 caratteri · 280 schermate
――この私でございます。どうか縛って下さい、お願いでございます」
そんなことを言って、後ろ手に詰め寄るといった調子です。
何を訊いても、すっかり興奮して、纏まった答えは得られませんが、とにかく、お皆は容易ならぬ人間であったこと、近頃は自分を誘って、この家の横領まで、企てていたことを、かなり突込んで言うのです。
「それほどのことを誰にも言わなかったのか」
平次は訊き返しました。
「いえ、御主人にも、番頭さんにも申しました。でも、お皆はこの家のことを一人で取仕切って、誰の手にもおえません」
この世の中には、そんな途方もない女があることを、平次は想像もしたことはなかったのです。
「お前が殺したというなら、それもよかろうが、――あの匕首はどこから手に入れたんだ」
「昔から持っておりました」
「柄は何だ」
「鮫でございます」
「鞘は?」
「蝋塗りで」
「寸法は」
「八寸――五分もありましょうか」
「みんな違っているよ。死骸の喉に突っ立った匕首などは、素人の眼で本当に見極めが付くものじゃない」
「でも私が殺したに間違いはございません」
「よしよし」
平次は少し持て余し気味です。
つづいて、娘のお秀に逢ってみました。