Classici giapponesi con furigana
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イエスでん
イエス伝
矢内原 忠雄
Leggi イエス伝 (イエスでん) di 矢内原 忠雄 (やないはらただお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.119 caratteri · 436 schermate
しかしもちろんイエスは御自身の死を恐れ給うただけではありません。その死が、自分の手塩にかけて養成してきた十二弟子の一人なるユダの裏切りと、自分の熱愛するユダヤ国民の代表者たちの敵対とによってくることが、愛の濃やかなイエスの心情にとって致命的な苦痛であったでしょう。どうかユダが最後の一瞬にでも心をひるがえして、裏切りを中止するように! できることならば、祭司長・長老・学者らも最後の一瞬に心をひるがえして罪を悔い改め、イエスの福音を信ずるようになってもらいたい!
しかしゲッセマネの苦祷は、こうした他人のための祈りのみでもない。そこには実に神がイエスを地上に遣わし給うた趣旨、並びに神の子としてのイエスの地位、すなわち神とイエスとの間における父子関係の根本に関する大問題が横たわっていたのです。
イエスはこれまで完き信仰をもって神の途を歩んできた。そのイエスを神は最後に棄て給うのであろうか。イエスを棄てても、神はなお彼の「父」たりうるのであろうか。
神がイエスを棄て給うならば、イエスの遣わされた使命、すなわち神の国の建設はどうなるのであろうか。イエスの生涯が全く無意味となるのみでなく、神の御目的そのものが達せられないのではなかろうか。