Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate

Aozora Bunko

なんでもかでも知っているように思ったりどんなことでも考えることができると思ってる

そういう人間のゴーマンさがですの

ホントはたかが二つの目と耳としか持たず

たかがフットボールぐらいの大きさの頭を持っているきりで

見ることも聞くことも考えることも

お猿さんといくらもちがわないのにね

いいえ、人間というものがと言うとまちがいです

この私がです!

この私が椅子に寝て、小さな町に音もなく

冬の朝のおだやかな光がみちみちて

青空にはめこんだ竹の梢を眺めている間に

お隣りとの垣根をはさんで

内のお父さんと隣りの小父さんとの

大喧嘩がはじまっていたのです!

そうです大喧嘩です

今にも斬り合いがはじまるかと思った――

昇さんが私にそう言いました

「なに、僕も夜になってから母から聞いて知ったんだ

母の話では、昨日の朝は天気は良し

まだ木魚の音もきこえないので

ノンビリした気持で

父と母は

垣根のそばの苗木の世話をしていたそうだ

垣根のこちらではお花婆さんが

無縁墓の大掃除をはじめたらしい

ホウキで木の葉をはき出したり

鎌で草の根っこを掘り出したりしながら

例のデンで高っ調子のひとりごと

それも墓石を相手に念仏からお経の文句