Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate

Aozora Bunko

毎年毎年、春と夏はそれほどでもないけれど

秋になってくると、おかしなことに

お父さんと隣りの院主さんの争いが激しくなって来る

そして冬になって寒くなると、表立っていさかいはなさらないけど

両方で自分の家でふくれながら

先方をそれはそれは憎みなさるんだよ

いつものことなので少しは馴れっこになったけど

どう言うのか戦争がすんでからこっち

また一年一年とひどくなって来てね

この分で行くと、お前も見たように

どんなことがはじまるかと思って私は気苦労でしかたが無い

戦争が終って民主主義とやらになって

自分自分の慾が強くなって

人間みんな喧嘩早くなったのかねえ

――母はそう言う、馬鹿な話さ!

そいで母と僕とで、それとなく

もうそんな争いはやめにしてくださいと言うと

父は、自分はやめる気でも相手がやめないから仕方がないと言うんだ

どうして毎朝毎朝いりもしない木魚を

おれをからかうように叩くんだと言うんだ

君のお父さんはお父さんで、きっと似たようなことを言うにちがいない

自分がやめる気でも相手がやめない

毎朝毎朝、こちらが嫌いと知りながらコエの匂いをなぜさせる

喧嘩を売る気があるからだ、と言うにきまっているんだよ!