Classici giapponesi con furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate
ねえ、あのう、なんとか君――川合君だっけ?
壮六 (案内の青年。馭者のわきの席から堅くなった口調で)はい? はあ、川合壮六であります。
春子 あら! あなた可哀そうと言うお名前?
勝介 これこれ春。
壮六 いえ、あの、川合と言う苗字で、名が壮六と言う――
春子 ああびっくりした。(クスクス笑う)
勝介 (これも笑いを含みつつ)こういう子だ、気にかけないでくれたまえ。
壮六 はあ、いえ。
勝介 佐久街道でも、たしか、このへんが一番曲りくねっていたねえ!
壮六 はい、そうであります。この辺からズーッとうんの口から野辺山へかけて、はあ。
春子 あら、するとお父様、これが佐久の街道?
勝介 そうだよ。
春子 すると、このへんズーッと佐久ね?
勝介 そうだ。どうかしたのか?
春子 草笛がちっとも聞えないわね、それにしちゃあ?
勝介 草笛と?
春子 島崎藤村よ。
勝介 ああ、藤村か。
春子 小諸なる古城のほとり、よ。
勝介 うんうん、昨日のぼった――
春子 いいえ、その詩にあるの、歌悲し佐久の草笛って言うの。
勝介 詩はお父さん、わからんよ。
春子 (朗詠の節をつけて)歌悲し佐久の草笛。
(その詩の文句につづいて、トテートテー。