Classici giapponesi con furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate
トテトテ、トテーと明るいトボケタ音を立てて馭者がラッパを吹き鳴らす。それがあちこちの山肌にこだまして、さわやかに鳴りわたる)
春子 (びっくりして)あらら!
勝介 ほら、草笛のかわりにラッパだ、ははは!
春子 ひどいわあ!
壮六 (馭者に)おい、おい、おじさんよ!
馭者 (間のぬけたドウマ声で)あーん? なんだよう?
勝介 (壮六に)かまわん、かまわん。
壮六 (恐縮して)どうも、この小父さん、すこし耳が遠いんでして、はあ。どうも、もうちっとマシな馬車があるとよかったんですが――いえ、馬流にもゴム輪の馬車の二台ぐらい有るのです――県庁の斉藤さんからも是非それを仕立てるようにとの事でしたが、あいにく二つともこわれていまして、こんな、どうもガタクリで。
勝介 なに、結構だ。この方が、かえって気らくで良い。なに、今度は本省の方とは関係のない、まあ私用の旅行でね、県庁の方も素通りして来た位だったが、昨夜馬流に泊ってさ、考えてみると、これが附いて来ている、当人は初めからの約束で歩くと言うが、そうもならんし、それにどうせ案内の人は欲しいんで、ツイ県庁の方へ電話したら斉藤君が騒ぎ出して、どうも君にまで御迷惑をかけてしまった。