Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate

Aozora Bunko

かすかに、かすかにして来ます

父の目にも涙がにじんでいるようです

やがて、しゃがれた低い声で

「風が出て来たようだな

光子、足が寒くはないかえ?」

とポツンと言いました

返事をすると泣き声が出そうなので

私が黙ってかぶりを振ると

父も黙って毛布をかけてくれました

その次ぎの日の明けがたです

私は三時ごろに一度目がさめて

まだ早いのでウトウトしているうちに

またもう一度グッスリと眠りこんだらしくて

その物音が耳に入っても

はじめはビックリもなにもしませんでした

遠くでパリパリパリッとはぜる音につづいて

誰かがキャァと叫んでから

なんとかだぁっ! と男の声でどなる声

それから表の街道の方から

多勢の人が駈けて来る気配がする

どうしたんだろうと思って、あたりを見ると

いつも隣りに寝る花婆やの姿が見えないのです

変だと思って

いつもフスマを開けた次の部屋に寝る父の寝床の方を見ると

これも大急ぎで起きたと見えて

フトンは蹴りのけてあって、父はいない

どうしたのだろう?

何がはじまったか?

私の頭には、昨夜のことがあったせいか

いきなり父と隣の小父さんが喧嘩をしてる

そのありさまがパッパッと電気のように現われて

垣根のところで父は鎌を小父さんは鍬をふりかぶり