Classici giapponesi con furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate
にが笑いしながら垣根の切れ目から
ソッと自分の内の農園の方に抜け出ると
お父さんは案の通り向うのコヤシだめで
怒った顔をしてかきまわしていて
ズッとこっちの垣根のそばでは
昇さんのお母さんの、おばさんが
苦労性の青い顔で
「昇や、急いでおくれ
お父さんは、もう花を自転車に積みおえなすったから
お前、ボヤボヤしていると叱られるよ
あああ、ホントに私は毎朝いまごろになると
ハラハラして頭が痛くなりますよ」
「だってお母さん
市へ出かけるのは、もうあと十分近くありますよ」
「いえ、お前のことじゃありません
あれごらん、お父さんはあの調子だし
それでお隣りの木魚の音が
やっと聞えなくなったと思うと
婆やさんが、あの声でああだろう
あれではお父さんにもつつ抜けだよ
少し遠慮してくれるといいけどねえ」
「でもしかたが無いでしょう
お婆さんはなんと言ったって
オシャベリはよさないし
それに臭いは
お婆さんの言う通りですからね」
「そらそら、またお前までがそんなことを言う、それはね、どんなに臭くても
花造りのコヤシいじりは内の家業ですからね」
「しかしタメをかきまわすのは昼すぎだってできるんだ
朝っぱらからする必要はないですよ