Classici giapponesi con furigana
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のぶこ
伸子
宮本 百合子
Leggi 伸子 (のぶこ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 232.543 caratteri · 466 schermate
七
伸子には、何よりそれが辛く、彼のためにすまなく思った。彼が若し金持の息子なら、彼の名が紳士録に載っていたら、誰がそんなことを云うだろう。たとい、その男が、実際は騙してなぐさむ気でしかなかったとしても、世間は黙っているだろう。佃はその点、弁明さえ信じられ難い立場にいるとは!
伸子は、自分が卑められるように、苦痛を感じた。彼女は、頑固らしく云った。
「ね、ミス・プラット。あの人を愛しているのは私です。あの人を信じているのも私です。私は皆が、どんなにちやほやする人だって、愛さないものは愛さない、信じられなければ信じません。けれども、私が愛し、私が信じたら少くとも私に、その心持があるあいだ動かせません」
伸子は、日暮れ近くまで、ミス・プラットのところにいた。彼女は、内心を吐露した一種の軽やかさと同時に、自分らの結びつきに対するやや憂鬱な感傷に満されて帰った。
七
日曜日、――伸子はミス・プラットと、市の繁華な場所にあるミセス・チャアチルの茶に招かれた。ミス・プラットは、
「面白いものですよ、紐育ではいつでも、最新な生活様式や流行で皆が暮しているように云うでしょう。