Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
Leggi 光は影を (ひかりはかげを) di 岸田 国士 (きしだくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 138.262 caratteri · 276 schermate
詳しい事情を話すわけにいかず、あたしは、とにかく、親戚の子供をちよつと預ることになりましてつて、いゝ加減にごまかしといたけれど、とにかくお約束が違いますから、なんとかしていたゞかなければつて、それや、強硬なんだよ。どうしたものだろうね」
「それやいゝですよ。僕からなんとか話してみましよう。どうしてもいけなけれや、またほかを探せばいゝじやありませんか」
そんな話をしているところへ、ふらりと真喜が帰つて来た。
「兄さん、あたし学校やめて、自活しようと思うわ。今日、お友達に頼んで、もう、勤め口をきめて来たの」
「うん、それもよかろう。どんな勤め口だ?」
「銀座の化粧品店よ。交通費は別で、月に五千円ですつて……。お友達の借りてる部屋へ当分一緒においてもらうことにしたの」
母はなにか言いたそうに口を動かしかけたけれども、兄の顔色をみて、押し黙つた。
「ねえ、お母さん、元来こういうことは、みんなに相談して決めた方がいゝにきまつていますが、真喜は、それを待つていられなかつたんでしよう。現在の家の状態は、実際そうなんです。僕自身にも、真喜にどうしろという力はないんです。めいめいが働いて食つて行く以外に、京野一家が人並に生きられる道はないと思います」