Classici giapponesi con furigana
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ほうがんさぶろうのしょうたい
判官三郎の正体
野村 胡堂
Leggi 判官三郎の正体 (ほうがんさぶろうのしょうたい) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.587 caratteri · 25 schermate
「コラ馬鹿な事を言っちゃいかん、あれは宮尾君じゃないか」
「そうさ、宮尾敬一郎君、一名判官三郎だ、宮尾君の体術の鮮かさは、僕のような山男流とは又違うよ」
「出鱈目を言うな」
「出鱈目か出鱈目でないか、宮尾君の顔を見るがいい、そら笑ってるだろう、判官三郎は、僕の為に、男爵の金庫から設計図を取り返してくれた恩人だから、どんな事があっても言わない積りだったが、宮尾君の顔をみると、云っても宜しいと書いてあるから、君の迷いをはらすために教えてやるんだ。判官三郎は、僕の迷惑を黙って見て居るような人では無い」
一座の驚きは絶頂に達しました。八つの目が、思わず無能でお人好の坊ちゃんとばかり思った、宮尾敬一郎の顔に注ぐと、宮尾はニッコリ、笑みこぼれて、
「皆さん、私は新式内燃機関の設計図と、お鶴という娘の恋を深山教授に返してやりました。古代の宝玉を黒津君の伯父さんから、正当な所有者へ返してやるように、すべての物が、正当なる所有者に返るのは愉快なことです。それが私の仕事なのです。――ところが、まだ二つだけ返すものが残って居ります。一つはチョークの片ら、これは門番の小倅へ返してやって下さい。