Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Leggi 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.314 caratteri · 398 schermate
「俺の大先生に拾われたところはここだ」
与八はその昔、自分が拾われたというところへ来て一休み。
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ちちははの めくみもふかき こかはてら
ほとけのちかひ たのもしきかな
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十五
東海道、関
江戸へ百六里二丁
京へ十九里半
伊勢の国鈴鹿峠の坂の下からこっちへ二里半、有名な関の地蔵が六大無碍の錫杖を振翳し給うところを西へ五町ほど、東海道の往還よりは少し引込んだところの、参宮の抜け道へは近い粗末な茶店に、七十ばかりになるお爺さんが火縄をこしらえながら店番をしていると、
「許せ」
上りの客はこの宿で、下りの客は坂の下あたりで宿をきめてしまったと思われる時分、この茶店へ飄然と舞い込んだのは一人の旅の武士であります。
「おいでなさいまし」
老爺は火縄の手を休めて腰を立てると、武士は肩にかけた振分けの荷物を縁台の上に投げ出して、野袴の裾をハタハタと叩き、
「老爺」
「はい」
「汲みたての水を一杯所望」
「はいはい、汲みたての水、よろしゅうございます、うちの井戸は自慢ものの上水でございまして」
老爺が水を汲みに裏へ廻る時、件の武士は縁台に腰を下ろしていたが、頭にいただいた竹皮笠は取らず、細く胴金を入れた大刀を取って傍に置き、伏目になった面を笠の下からのぞくと