Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Leggi 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.314 caratteri · 398 schermate
「左様、今お地蔵様へ参詣して帰りがけさ」
「今年は、どうですか、お地蔵様もこの分では狂言がお流れになりそうで」
「狂言とは何だね」
「ナニその、壬生狂言と申しましてな、近いうち面揃えがござりまする。当年は、この通り乱世でございますから、どうなることでございますか」
「なるほど壬生狂言とやら、国でも名前だけは聞いていましたが」
「なかなか風が変って、面白いものでございますよ。お客様、永逗留でございましたら、ぜひ見て行かしませ」
「それは話の種に見物がしておきたいものだ」
「それからな、あの島原という傾城町に一年一度の太夫道中がありますで、これがまた、大した見物でございます」
「なるほど、なるほど。花魁の道中は、わしも一度、江戸の吉原で見ましたっけ。こちらのは、また変った趣向でもありますかな」
「ナニ、同じようなもので。わしどもは江戸のは錦絵で見ましたが、あちらの方が何を申しても規模は大きいには大きいことでござりましょうが、道中の本家はやはりこの島原だそうで、見物も夥しいことでござんすわい」
「なるほどな」
七兵衛はここで時間を少しよけいに費したいのだから、わざと気長く構えて、親方と話をしているところへ、