Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠1

中里 介山

Leggi 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.314 caratteri · 398 schermate

Aozora Bunko

の真中へキチンと据えつけて、それを縄でほどよく結びつけておきますから、遠くから見ればお地蔵様が馬に乗ってござるようです。

与八は手綱を引張りながら、時々後ろを顧みて地蔵様を打仰ぎ、

「はア、地蔵様ござらっしゃるな」

と声をかけて進んで行きます。

「俺は子供の時分、なんでもこの街道へ打棄られたのを大先生が拾って下すったとなあ。俺の親というのはどんな人だんべえ、俺だってまんざら木の股や岩の間から生れたじゃあるめえから、親というものがあったには違えねえ、大概の人に父というものとおっ母というものがあるだあが、俺にはホントウの父とおっ母が無え、だから俺あ人にばかにされる、なに、ばかにされたってかまやしねえや、大先生が大事にしてくれるから不自由はねえけれども、それでも一ぺんホントウの父というものとおっ母というものに会いてえな――海蔵寺の方丈様のおっしゃるには、地蔵様というものは親なし子を大事にして下さる仏様だとよ、地獄へ行っても地蔵様が我を頼めとおっしゃって子供を助けて下さるくらいだから、地蔵様を信心していれば自然と親たちにもめぐり会えるだからと、方丈様がそうおっしゃるものだから、俺あ地蔵様を信心して、道傍に石の地蔵様が倒れてござらっしゃれば起して通る、花があれば花、水があれば水を上げて信心するだ……昨日も四谷の道具屋に