Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate
それにも拘らず、到るところで買いかぶって歓迎することの風教に害ある点など、都合十罪を数えて、道庵を名古屋城下から逐い、これを城外に斬ってとらなければならないとの檄文でした。
これを見たものですから道庵先生が、急にあわて出して、その翌日早く、今度は本式に名古屋を出立することに決めてしまいました。
少なくとも飛行機の試乗が済むまでは御輿が据わったものと諦めていた米友も、足許から鳥が飛び立つように感じたけれども、そこは慣れたものであるし、且つまた先刻、旅の用意済みでしたから、この不時出立の命令にも更に狼狽することはなく、即日、つまり命令のあった翌日の朝未明に、今度は急角度の転向転換などということはなく、道庵自身もさきに立って、いざ鹿島立ちという時に、道庵が容を改めて米友に向っていうようは、
「時に、友様、わしは今までお前に向って隠していたが、実は敵持ちの身なんだ」
米友は、変な面をしてそれを聞きました。敵持ちといえば、つまり自分が何か人の意趣遺恨を受けて、敵に覘われているということになるのだが、今までそういうことを聞いたこともなし、左様な警戒を試みていたこともないのに、不意に妙なことを言い出されたものかなと感心したのです。