Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate
それから、何かと変った楽器を弄することを心得ているのもこの男の一得です。もとより渡り者のマドロス上りだから、高尚な音楽の趣味があるはずはないけれども、粗野と、低調ながら、異国情調を漂わせて見せるだけは本物です。
これがもゆる子の拗ねた病床を大いによろこばせました。この娘のよろこびをもって、マドロス君がまたウスノロの本色を現わして、相好をくずしました。
おかしなもので、こうして二人がようやく熟して行くのです。拗ねた病床に於てのもゆる子は、マドロスが早く来てくれないことを待遠しがるようになり、マドロスはまたもゆる子の病床を訪う仕事の合間を見つけると脱兎の如く、この拗ねた病室へやって来るという有様でした。
駒井が船橋の上で、お松を相手に熱心に植民を説いている時分、マドロスは料理場から金椎が得意の腕を振ってこしらえた大きな真白いお饅頭を五つばかり貰って、それを抱えると、もゆる子の拗ねた病室へ飛び込んで行きました。
「もゆるサン、アナタ饅頭ヲ食ベルヨロシイ」
「どうも有難う」
「金椎サン、料理ウマイ、コノオ饅頭マタトクベツ旨イ」
「ほんとにおいしそうですね」
「色ガ白イ」