Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate

Aozora Bunko

「ほんと」

「ヨク、フクレテイル」

「ほんとに、ふっくりしています、日本のお饅頭よりもおいしそうね」

「見カケモヨイ、中身モヨイ、ウマイデス、アナタ半分食ベルヨロシイ、ワタシ半分ズツタベマス」

といって、マドロスは饅頭の皮を剥いて、ふっくりしたのを二つに割る。

「サア、オアガリ、オイシイ」

「有難う、ほんとにふっくりして、おいしそうなこと」

「オ饅頭、支那ガ本場アリマス、金椎サン上手、オイシイコト請合イ」

かくて二人は、ふっくりしたお饅頭を二つに割って、半分ずつ旨そうに食べている。

「モウ一ツオ食ベナサイ、オ嬢サン」

「ええ、いただきましょう」

「ワタシオ相伴スル、嬉シイ」

また、色の白いふっくりしたお饅頭を、二つに割って、半分ずつ、ふたりなかよく夢中で食べ合っている。

「もゆる子サン、モウ一ツ食ベマショ」

「もう、わたしたくさん」

「モウ一ツ食ベナサルコトヨロシイ、残レバワタシ食ベル」

「では、もう一つ割って――みて下さい」

マドロスは、三つ目の色の白いふっくりしたお饅頭を割って、またも半分ずつ二人で仲よく食べようとすると、入口のところで、いきなり、

「マドロスさん、どこにいるかと思ったら、こんなところに――やあ、お嬢さんと二人で旨そうなお饅頭を食べていやがらあ、隠れて自分たちばかり、おいしいお饅頭を食べるなんて罪だぜ」