Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ゆうれいとう

幽霊塔

黒岩 涙香

Leggi 幽霊塔 (ゆうれいとう) di 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 266.479 caratteri · 532 schermate

Aozora Bunko

と云った所で、秀子の外にお浦を殺す者が有ろうとは猶更思われぬ、秀子でなくば誰だろう、自殺だろうか、お浦が自分で自分の首を切り、其の首を何所かへ隠し、爾して自分の腰へ石を結び、身体へ卓子掛けを捲き附け、堀へ行って飛び込んだ、イヤ首のない身体で是ほどの働きは出来ぬ、然らば誰が殺した、と云って誰と目指す可き者は一人もない。

余は此の様に色々と翌朝まで思い廻して、漸くに只一つ思い附いたは、お浦の首は何うなっただろうとの疑いだ、又思うと何故に首のない者に仕て了っただろう、全体探偵が此の様な所を怪しまぬは不行き届きだと、斯う思ったから翌朝第一に探偵を尋ねた、けれど何所に居るか分らぬから、廊下をそちこちと歩んで居ると探偵は彼の虎井夫人の室から出て来た、オヤオヤと思い其の傍に行って「貴方は何で虎井夫人の室に居ました」探偵「秀子さんの素性を詳しく聞きたいと思いまして」余「シタが夫人は病気ゆえ好く答える事は出来なんだでしょう」探偵「イエ病気は昨日熱が引いてから大いに好くなったと云い差し支えなく問答が出来ました、アノ様子では今明に起きるでしょう、心配で最う寝て居られぬなどと云って居ました」