Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ゆうれいとう

幽霊塔

黒岩 涙香

Leggi 幽霊塔 (ゆうれいとう) di 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 266.479 caratteri · 532 schermate

Aozora Bunko

是から二階の廊下へ出て、相変らず手探りと跼き足とで、奥へ奥へと進んで見た、所々では燐燧を擦ったが、実に奇妙な構造だよ、普通の感覚から遠く離れた昔の貴族か何かが建った家でなければ此の様な不思議なのはない、廊下を界として一つ屋根の下が二階と三階とに建て分けて有るのだ、廊下を奥へ突き当たって左へ曲った所に余り高くない階が有って三階へ登る様に成って居る。之へ上れば丁度潜戸の方へ向って行く様に思う、事に依ると秘密の在る所の最う一階上へ出るかも知れぬ、何でも試さぬ事は分らぬと余は三階へ上った。茲にも廊下の左右に戸を閉じた室が幾個もある、戸の引き手を旋して見ると敦れも錠が卸りて居るが、中に唯一つ爾でないのが有るから、戸を開いて首を入れて見ると蜘蛛の巣がゾロリと顔に掛った。

エエ茲も厭な蜘蛛室であると見える、余は遽てて戸を締め、更に廊下をズッと奥へ行くと行き止りに戸が閉って幸に鍵穴に鍵が填って居る。之を取って戸を開けば、下へ降りる様に成って居る、降りれば果して中二階らしい、何う考えても茲が彼の潜戸の中に当たる。

占めた、占めた、最う秘密は手近で有ろうと又も燐燧を擦って見ると只の広い