Classici giapponesi con furigana
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ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
Leggi 幽霊塔 (ゆうれいとう) di 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 266.479 caratteri · 532 schermate
様だ、アア時計の音に連れ此の戸が開くのだ、開くからして其れに連れて鎖も大小の歯車も緑盤も皆動くのだ、余は之だけの発明に大なる力を得て、更に綿密に其の辺を検めたが、歯車の割合で考えて見ると緑盤が一尺動くと共に此の壁の石の戸が僅かに三寸しか開かぬ勘定だ、是は聊か心細い、縦しや時計が十二時を打って緑盤が皆開いて了ったとて此の戸は凡そ七寸位しか開かぬ、七寸だけ開いたでは通り脱ける事は出来ず、殆ど何の役にも立たぬが併し秀子が此の室に居ぬからは茲を脱けたに相違なく、猶余の目に見えぬ所に、何等かの仕組が有るに相違ない、十一時の鳴る時には自から合点の行く所も有ろうから夫までに猶篤と検めて置かねば成らぬ。
斯う決心して一入熱心に検めたが此の上は別に合点の行く所もない、唯一つ分ったのは、戸の一方に、半鐘としては小さく呼鈴としては、大きい鳴物が附いて居る、之が時を報ずる鐘であろう、此の鐘も戸の動くと共に鳴るのだ「鐘鳴緑揺」の意味も益々明白に成って来る、シタが此の鐘を打つ撞木は何所に有ろう、アア戸の表に十有二個の凸出た所が有る、此の凸点が順々に鐘に当る