Classici giapponesi con furigana
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ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
Leggi 幽霊塔 (ゆうれいとう) di 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 266.479 caratteri · 532 schermate
のも同じ事で、早くお詫びをする時が来れば好いと心にそれのみを待って居ましたが、今は私が輪田夏子で有ると云う事の分ったと共に、人殺しなど云う恐ろしい罪を犯した者でない事も分り、云わば誰に恥じるにも及ばぬ潔白の身と為りましたから、之がお詫びの時だろうと思います、ハイ兼ねて私は我が心に誓って居ました、此の身の潔白が分れば好し、若し分らずばそれを分らせる為に此の世と戦いながら死ぬる者と、ハイ死ぬ迄も自分の本統の素性、本統の身分姓名は打ち明けずに終ろうと」
本統の素性、姓名は即ち輪田夏子で有るのに斯う聞けば猶此の奥に、別に本統の素性、姓名が有るのかと怪しまれる、斯う思うて聞くうちに秀子の声は、細けれど益々明らかな音調を帯びて来る人間の声ではなく殆ど天の音楽の声である「私は之が為に、今まで若い女の着る様な美しい着物は被ず、世に日影色と云われる墨染の服を着け、自分で日影より出ぬ心を示して居ました、それにもこれにも皆深い訳が有り、其の訳の為に自然と皆様を欺くに当る事とも成り素性を隠すにも立ち到りました、能くお聞き下さいまし、今より二十年余りの昔、不幸な一婦人が有りました、所天との間に少しの事から思い違いを生じ、所天が自分を愛せぬ