Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ゆうれいとう

幽霊塔

黒岩 涙香

Leggi 幽霊塔 (ゆうれいとう) di 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 266.479 caratteri · 532 schermate

Aozora Bunko

事と為り今が今まで偽りし身を以て此の家に入り込んで居ましたのは母上の罪と共に幾重にもお許しを願います」

叔父は「オオ娘で有ったのか」と幾度も繰り返して、小児を抱く様に秀子、イヤ春子を抱き、春子も亦親に親しむ小児の様に父の胸に顔を当て只涙に暮れて居た、其のうちに叔父は気を取り直した様子で余に向かい「此の子が丸部春子と分れば、勿論此の家の後継で有る、コレ道九郎、兼ねて後継として養子にして有る其の方と夫婦たる可き事は無論である、殊に其の夫婦約束までしていた者を、俄に他人同様と為ったとは何う云う訳だ、定めし仔細も有ろうけれど――」と言い掛けて猶言葉も終わらぬに、聞いて居た権田時介は全く感奮した様で身を投げ捨てる様に立ち上った、悪人が翻然として善人に立ち返るは此の様な時で有ろう、況して彼は悪人でなく、聊か感情の強いのみで殊に義侠の気さえ有る男ゆえ、面前に見る有様の為全く其の義侠の心が絶頂に達したのであろう、断乎たる決心の籠った声で「ハイ其の仔細は私が二人を引き放したのです、秀イヤ春子嬢の潔白な事を証明するから其の代わり、道九郎君は嬢に憎まれる