Classici giapponesi con furigana
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ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
Leggi 幽霊塔 (ゆうれいとう) di 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 266.479 caratteri · 532 schermate
女だから本統の嵌役と云う者だろう、時介は直ちに外国へ漫遊に出て未だ帰らぬ、余と春子の間には玉の様な男の子、イヤ是は読者が羨むから云わずに置こう。
シテ彼の塔の底の宝は、然し彼の宝は血統の上から余の物でも叔父の物でもなく、全く春子の物である、其の仔細は叔父朝夫は丸部総本家から数代前に分れた家筋で血筋が遠い、血筋の一番近いのは叔父の妻で有った夫人で、其の死んだ後は其の腹に出来た春子が当然の権利者で有る、殊に血筋を離れて云うも、幽霊塔の前の持主輪田お紺の遺言に養女輪田夏子、実は春子、を相続人として有ったので、此の方から見るも幽霊塔全体が夏子の物だ、唯夏子が牢死したとなった為自然高輪田長三の物に成って居たが、夏子が生きて居れば長三の権利さえ権利とは云われぬ質の権利で有った、爾れば春子は塔の境内に宝物庫を建て、一先ず彼の十七有個の箱を塔から取り出して之を納め、第一号の家珍は子孫へ伝える事とし、金銀は全英国の慈善事業総体へ寄附し猶欧洲大陸、及び東洋南洋の殖民地の教会へも寄附し、其の他世界中の慈善事業へ今以て寄附して居る、併し叔父の領地即ち余の領地も之が為に大いに広がった