Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ゆうれいとう

幽霊塔

黒岩 涙香

Leggi 幽霊塔 (ゆうれいとう) di 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 266.479 caratteri · 532 schermate

Aozora Bunko

女を窘めるか」では移りが悪い、保護するには何うしても我が物と云う動かぬ証拠を踏まえてからでなくば肝腎の所で足許がグラついて力が抜ける、尤も此の権利を得るのを今では爾まで六つかしいと思わぬ、折を得て余から縁談を言い込めば難なく整い相に見えるが併し、斯う思う度に、妙に心へ浮んで来て、気に成るのはお浦の言葉だ、お浦は甚く秀子の素性を怪しんだが、実際全く何者だろう、叔父は養女にまでしたのだから定めし素性を聞いたでは有ろうが余は未だ聞かぬ、時々言葉を其の方へ向けるけれど秀子は夫となく最と巧みに返事を避け、話を外の方へ振り向けて仕舞う。僅かに聞き得たのは、此の国へ来るまで米国のルイジヤナ州の州会議員から挙げられた行政官何某の秘書を勤めて居て、爾して彼の「秘書官」と云う書を著し、其の書の出版前に米国を出たと云う一事だけだ。

先ず此の様な様で幾月をか経たが其のうちに幽霊塔の大修繕が出来上り、愈々引き移って、茲に転居の祝いと秀子を養女に仕た披露とを兼ね宴会を開く事に成った、叔父は一方ならぬ喜びで、最う恨みだの悲しみだのと云う事は一切忘れ、成る