Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うきふね

文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集

泉 鏡花

Leggi 文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集 (うきふね) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 32.938 caratteri · 67 schermate

Aozora Bunko

」

「怪談怪談。」

幹事は陽気に軽く手を拍って、

「そのお話を、是非一つ、会場の広間で願いましょう。少々、蛇体を加えて、ここに胴から上、踏切の尾の方と言うような事になれば実ものです。ねえ、槙さん。」

塔婆が青い。びくびくと蚊帳が揺れた。

「ええ、飛んでもない。」

「何、そのかわり楽屋では何でもない事――幾らもあります事です。第一この塔婆だって、束にして、麁朶、枯葉と一所に、位牌堂うらの壁際に突込んであったなかから、(信女)をあてに引抜いて来たッてね、下足の若い衆が言っていました。折れたのも挫げたのも、いくらも散らかっているんですよ。」

真三は、それでも引入れられそうに黙ったが、

「――(釈玉――)とだけ、あとは、白い撫子を含んだように友染の襟にかくれていますが、あなたは、そのあとを御存じでしょうかしら。」

「……見ました、下は、……香――です。――(釈玉香信女)です。確に、……何ですか、一つまくってお目にかかるとしますかね。」

真三は、手を圧えるように犇と留めた。

「串戯にも、女の字へ、紅をつけたろうなぞッてお話でした。塔婆は包んでありません。婦人の裸もおなじです。