Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
「ひどいじゃないか。おふくろさまを二丁斧で脅すなんて」
「あやまる、あやまる! 毛頭わる気でしたンじゃねえ。こうでもしなければ、おまえさんが出て来ないと見たからだよ」
「戴院長。まずお上がりください。……おっ母さんもご心配はいりません。決して悪い人たちではない。ま、お茶でも差上げて」
と、一房へみちびき迎え、さて、一別以来の旧情なども叙べ終ると、戴宗はあらたまって、
「じつは、かくかくの次第です。もしあなたが起って、高廉の妖軍を打破ッてくださらぬなら、宋江先生以下、三千の泊兵は高唐州の野に白骨となるしかなく、ひいては梁山泊の本拠も総くずれの破目にたちいたるでしょう。……まげてひとつ、廬を出て、お助けくださるまいか」
と、逐一のわけを語って頼みに頼んだ。
公孫勝は、ありありと、苦痛な色を眉に見せた。
「――ひとたび、義友と契った人々の頼みでは」
と、心にもだえるらしかった。で、しばらく頸を垂れていたが。
「いや遠路のお使い、旧友たちの危急、よくわかりました。若年、江湖を漂泊うての果て、はしなく梁山泊の諸兄に会い、幾年月のお世話になったことは今も忘れてはおりませぬ。