Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
――梁山泊軍三千は、怒濤をなして、はや城壁下に鼓噪していた。時に高廉は、一だんたかい将台にあって、
「おうっ、めずらしや、あれに賊の軍師呉用、賊の大将宋江、またそのわきに一清公孫勝が駒を並べて指揮している。――元輝、一軍をひッさげて、一清の首をねじ切ッて来い。怯むな! 高廉がこれにあって、法力の加勢をするぞ」
と、太阿ノ剣を抜き払い、眉間に当てて咒を唱えた。
するとたちまち、あたりは暗くなり、雲のごとき気流のうちから、数千の豼貅(大昔、中国で飼い馴らして戦場で使ったという猛獣のこと、豼は雄、貅は牝)が敵陣めがけて飛躍していった。――同時にそれに力を得、官軍の猛将薛元輝もまた、城の一門を押しひらかせ、金甲鉄鎗の光り燦々、奔流となって敵中へむかって吶喊して行った。
ところがである。
ほとんどの将士が城へ帰らなかった。薛元輝もむなしく討たれてしまったらしい。
それも道理、妖法が吹き放った豼貅は、梁山泊軍の上まで行くと、みなハラハラただの枯葉になったり紙キレになって、何の加勢にもならずに仕舞ったものである。つまり妖術競べにおいて、完全に、高廉が破れた証拠だ。