Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
「さても。むずかしい地勢」
「きびしい城壁?」
これでは、いかなる策もほどこしようがない感に打たれたらしい。宋江、呉用はやがて少華山へもどって来た。しかし武松へも、まだ何らの方針がついたという相談が出ない。
すると、二日目。――かねて少華山から放ッておいた子分の一人が、県境の遠くから飛んで帰って来て、はしなく、耳よりな聞き込みをこれへもたらして来た。
「いや、えらいこってすぜ。なんでもこんど開封東京の都から、天子さまのお使いで、内殿司の大臣とかいう大官が、霊山へ献納する黄金の吊燈籠を捧げてやって来るんだそうで。へい。……え。嘘だろうッて。間違いッこあるもんですか。……なにしろ、勅願のご代参だッてんで、途々の露払いもえらい騒ぎで、見事な勅使仕立て船で、黄河から支流の渭河へ入り、ずッと華州へ下って来るそうで」
これを聞くと、呉用はハタと膝を打った。
「宋先生。もう心配はありませんな!」
「え、どうしてです?」
「聞くうちに、ふと妙計が胸にうかんできたのです。天来の声とはこれでしょう。さっそく、精密なしめし合せと、その手くばりとを」
すでに、翌朝となると、いちはやく、山を降りて行った三人がある。