Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
……ところでひとつおっかさんにも、よろこんでいただけることがあるんですが」
「なんなのさ、いってごらんよ」
「その千万長者が、たった一度でよい、そしてなにも、泊めてもらわなくてもいいから、李師々大夫と話がしたいというんです。ちょっと手土産がわりという纏頭でも、百両千両はきれいにお撒きになるお大尽。おっかさん、どうでしょう?」
欲には目もないのが廓の慣わし。わけてここのご内緒ときては、強欲の名が高い。おかみはさっそく、李師々をよんで、燕青にひきあわせ、李師々はまた、品よくおかみのはなしを聞き終って、
「お話し相手でよいことなら、いつでもお渡りくださいませ」
と、いう返辞。ではさっそくと、燕青はすぐ走り戻って、向いのお茶屋から宋江、柴進、戴宗を迎えて来た。
席は、李師々の部屋か、すばらしい一亭である。楽器の供え、芙蓉の帳、そして化粧室の華美など、いうばかりもない色めかしさだが、しかし酒は出さない。茶を煮て、金襴手の茶碗に、それもほんの少し注いで、彼女の手で各※(二の字点、1-2-22)の前に、すすめられたのみだった。
「おおこれは四川の名茶。田舎者の私たちには、めったにいただけない玉茶だ。