Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
「いま、聞いてみれば、他愛もない間違いの意趣返しだとか。それに酒気があるなら、なおさらのことだ。雷横どのも、お役儀の途上、ゆるせまいが、ここは晁蓋さんと、わしに免じて、ひとつ堪忍してあげてくださらんか」
ふたりの詫びでは、雷横も渋れない。それを機に、雷横は部下をまとめて去り、劉唐は、晁蓋から「先に屋敷へ帰っていろ」といわれて、これもまた、裸馬にまたがり、ニヤニヤしながら戻っていく。
あとは、呉用と晁蓋の、二人だけだ。
「いや今日は、えらいものを見せられたよ。――あなたが来たからよかったが、さもなければ、野太刀と官刀の勝負、さあ、どっちとも分らなかったな。雷横は有名な刀術の使い手だが、どうして、あの赤痣もなかなか強い。ひょっとしたら、達人雷横も、やられたかもしれん」
「へえ? ……そんなでしたか、あの赤馬が」
「ハハハハ、赤馬はよかったな。まさに後漢の呂布の愛馬赤兎を思わす風がある。甥御さんと伺ったが」
「いやいや、先生、それには深いわけあいがあること。いかがでしょう、折入ってご相談申しあげたい儀があるのですが」
「折入ってとは、よくよくのことか?」
「まったくの、よくよくごとで、どうにも、自分の思案には余りましたので」