Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate

Aozora Bunko

腰は鉛の如く重く、満身に悪寒だけが、走り抜ける。口が歪む、声は声のみで言葉となって出てこない。

「執事は? 兵どもは?」

かすかに頭の泡ツブが思考する。

いちど、俯ッ伏せた額をあげて、どろんとした眼で見廻した。

どれもこれも、干潟にのた打つ死魚の恰好だ。一人として、満足なざまはない。「ああ! ああ!」と、ときどき、唖のような奇声と奇異な身うごきが四辺を埋めているきりだった。

「む、むねん……」

空をつかんで、楊志は起ったが、とたんに、どたと仆れてしまった。昏々として、それ以後は意識の欠けらも彼になかった。――かくて一刻やら二た刻やら、ふたたび、ふと我れにかえったときは、太行山脈の一角に、七月二日の月が、魔の牙とも見える冴えを研いでいた。

かの七人の棗商人は、そも何者の化身だったのか。もう、ここで説くまでもあるまいが、一応いっておくなれば、それなん別人に非ずである。――東渓村の晁蓋、居候の赤髪鬼劉唐、同村の呉用先生および、その呉先生が一味に引き入れた石碣村の江の漁夫、阮の三兄弟とかの公孫勝の一清、以上あわせての七人にほかならない。

いや、もう一人、番外の加盟者があった。