Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate

Aozora Bunko

ご縁があったとは、一体なんのことだ」

「まア押司さん、お聞き下さいましよ。ゆうべポッキリと、閻の老爺が亡くなりましてね。……酒のみで、歌謡狂いといわれた道楽者じゃござんしたが、あれでも親娘三人ぐらしの稼ぎ人だったんでございますよ」

「ふム。……それは可哀そうに」

「まったく、気のいいおやじさんでございましたからねえ。それだけに押司さま、死んだあとは借金ばかり。……それでまアお葬式も出せないッて、私みたいなところへ泣きつきに来るような始末。ところがこの私も、病人やら物費やらで、このところ、どうしようもございません。……こんな往来中で、なんともかンともすみませんが、お慈悲と思し召して、この閻婆に、棺桶の一つでも、お恵みなすってやっちゃあ下さいますまいか」

「王婆、ほんとかね、それは」

「まア旦那、なんだって、お葬式をタネに嘘なんかいえましょう」

「じゃあ、これも仏への供養だ。わしの名刺を持って、葬式屋の陳三郎の店から、棺桶と華を貰って行くがいい」

「あれ、まあ。やっぱり宋押司さまは、噂にたがわぬお情け深いお方だった。さア閻婆さんよ。なにサ、おまえのためじゃないか。