Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
「まあ、お待ちください。せっかくのお慶びに、しばり首を見るのも、不吉ではございませぬか」
「罰は罰として、後日、きびしいお沙汰あればよいでしょう。ひとまず、今日のところは、ご猶予ねがわしゅう存じます。満庭の兵も、あのように、みな酔歌して、ご就任を慶しておる時でもありますれば」
「うむ。それも一理はある……」
高※(「にんべん+求」、第4水準2-1-50)は、ちょっと、うめいた。自分の慶事である。その就任日に、やはり不吉は見たくなかったらしい。
王進は、一時解かれて、帰ることをゆるされた。
もちろん、家の出入りには、番兵がつき、邸は「沙汰ある日まで」の囹圄だった。
墨のような夜気の真夜半。――王進はそっと室を這い出して、母の枕をゆり起した。
「……母上、ちょっと、お眼をおさまし下さい」
「オオせがれ。そなたも、夜ごと眠れないとみえますね」
「なんの、王進は元来の暢気者ですよ。決して、これしきのことに腐りはしませぬ。けれど、母上のお悩みが察しられますので」
「わたしはいい。わたしのことよりは、どうかおまえ一身の助かる道を考えておくれ」
「ところが、どうもいけません。