Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
そして肉づきのよい真白な壮者の肉体らしい影を、青い靄の中に見た。
年ごろはまだ十八、九か。とにかく、筋骨隆々たる美丈夫である。
もろ肌をぬぎ、顔から半裸身まで、流れる汗にうるおされ、その汗までが美しい。
さらに、王進が眼をみはったのは、その真白な半裸に画かれている刺青だった。九ツの龍が汗に光って肌から浮くばかりに見える。そして、その若者の手には、長やかな樫の棒が持たれていた。棒はぶんぶん鳴って、彼自体の前後を、まるで車のように旋回して舞う。
「……ははあ、棒術をやっておるな」
わが道なので、王進は、しおらしさよと、思わずこなたで微笑していた。
すると、気がついたとみえ、ふと棒の手をやめた若者は、
「おい、人の芸を見て、なにを笑うんだ」
「いや、あざけりはしない。なかなかやるものだと、感心して眺めていたばかり……」
「なに。なかなかやるもンだって。きいた風な口をきくじゃねえか」
「ま、怒ンなさるな。お若いからむりもない。もすこし見物しようじゃありませんか」
「ふざけるな。おれの棒術は見せ物じゃない。おつなことをいうからには、てめえも多少の心得はあるんだろう。さ、叩きのめすから、受けてみろ。