Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
そこで父の管営に耳打ちして、百棒も止め、そしてご休養を摂るため、いささかご起居や食事にも注意を与えおいた次第です」
「ご監下の受刑者に、休養はちとおかしいじゃございませんか。なにか他に、おめあてがあるんでござんしょう」
「じつは大いに、あなたへお願いがあるのです。あなたならではの切なるお願いの儀が」
「いったいなんです。仰っしゃってみて下さい」
「ただいま、父も連れて来て、あらためて、三拝の上、お願いすることにいたしますから」
「そんなお堅い礼儀にゃ及びません。手前、まどろッこいことア大嫌いです。手っとり早いとこ、こうだと打ち割っておくんなさい」
「では、お聞きくださいますか」
施恩は語り出した。要を得て、語るところも明晰だった。
――孟州大街の東門外に、俗称、快活林という盛り場がある。
山東、河北の旅商人が取引にあつまる市場、駅路に隣接しているので、俗に、妓家千軒、旅籠百軒といわれ、両替屋だけでさえ二、三十軒もかぞえられる。
もちろん、ばくち場は旺だ。
大小の顔役が、それぞれ縄張を持ち、乾分を養い、旅烏の客をつかまえて、好餌としているが、その中で、管営の若殿金眼彪の施恩も、一ト縄張の株を持っていた。