Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
「いつかまた、再会の日の来るのを祈っています」
と、振り返り振り返りあとへ帰った。
さて、道連れは、二人きりとなったが、武松の目的地は二龍山だし、宋江は清風鎮へ行く身なので、
「二人もまた、やがてすぐ西と東だな」
と、壮士の腸も淋しげに、相かえりみて微笑しあった。
数日の後、とある田舎町に着いた。土地名を訊いてみれば瑞龍鎮。
ついでに、二龍山はどっち? 清風鎮へはどう行くか? とたずねてみると、
「ここはちょうど追分で、町端れから西へ遥かに行けば二龍山。東の道を行って、清風山を越えれば、峠向うはすぐ清風鎮の官城が見える街ですよ」
とのことだった。
「さあいよいよお別れだな」
二人は居酒屋で、小酌を汲んで惜しんだ。
その杯を持つにつけ、宋江は武松の度に過ぎた従来の義憤と暴勇が、大半みんな酒の業するところと見て憂えていたので、
「君、酒は愛して飲むべしだよ。くれぐれも酒に呑まれて、可惜、好漢を滅茶苦茶にしてくれるなよ」
と親身になって戒めた。
そして、いざ酒屋の払いをと、旅包みを解くと、宋江のそれにも武松の頭陀にも、思いきや大枚銀五十両ずつ入っていた。孔兄弟の心入れなのはいうまでもない。