Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
暗闇の仲間ほど、じつは心から服したい人間中の人間を欲し、また心から敬いたい光明をつよく求めているものかとも思われる。
何しても彼らは、その人の生肝を食らうどころの騒ぎではない。次の日には、手下一同にも告げて、賓客の礼をとらせ、彼を豹の皮の椅子にあがめて、賊首三名は下にへりくだり、
「いつまでも、お飽きになるまで、この山寨にいていただきたい」
というほどな変り方だった。
そして宋江の口から、武松の話を聞くにおよんでは、なおさらなこと、
「そいつア惜しい。二龍山など行かずに、都頭武松も、こっちへ来てくれたら、どんなに歓呼して迎えたかもしれねえのに、千載一遇の機を逃がしたようなもんだ」
と残念がり、一そう宋江をひきとめて、日々彼に仕えるような歓待をみせるのだった。
とはいえ宋江は、いつまで賊飯にもてなされて遊んでいる心はない。それに清風鎮の長官花栄を訪ねてゆく途中でもあること。心ならずもつい七、八日をいてしまったというにとどまる。
するうちに季節は早くも臘月(十二月)のはじめ。この山東地方では月々八日の臘日には先祖の墓掃まいりをする風習がある。
「親分っ」
勢い込んで、その日、麓道から戻って来た子分の幾人かが、