Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
「はて、どっちへ行ったものか?」
と、思案顔している旅人がある。
宋公明――宋江であった。
山寨の連中にはしきりに引きとめられたが、その日ついに、錦毛虎燕順以下に麓まで見送られ、袂を別って、ひとり鎮城の巷へ入って来たものだった。
街は青州清風寨の要害の地にあるので、かなりな繁華を呈し、各州へ通じる三街道の起点をなし、人家四、五千、小高いところに鎮台がある。
「あ。花長官のお住居ですか」と、道行く人は、宋江の問いに、鎮台の方を指さした。
「鎮台大路へむかって、南側の官邸が、劉文官のおうちで、もうすこし先の北側のおやしきが、武官の花栄閣下のおすまいでございますよ」
「ありがとう」
宋江はやがて、宏壮な一門の前に立ち、衛兵に刺を通じて面会を求めた。
すぐ応接へ通され、待つほどもなく、
「やあ、よくやって来られたなあ」
と、小李広花栄その人の快活な声を目のまえに聞いた。
この青年将軍は皓歯明眸で、よく贅肉を除いて筋骨にムダのない長躯は、千里を行く駿馬のごとき相があった。
金翠の綉キラやかな戦袍に、武長官の剣帯をしめた腰細く、犀の角(これを吹いて軍を指揮する)を併せて飾り、萌黄革の花靴の音かろやかに歩きよって来、