Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
これは火計だ。焼け死ぬぞ」
とばかり黄信は無性にムチで馬腹を打ちつづけた。そしてひとまず元の鎮台大寨へ馳けもどり、鎮台兵を挙げて非常の備えにかかるとともに、事の異変を青州奉行の慕蓉閣下へ早馬で急報した。
慕蓉は深夜、それの急使に起されて、
「何事か?」
と、黄の一書を見るに。
――上命を拝して現地へ臨み、反逆人花栄と一賊を檻車に乗せ、かつ劉高を証人として、青州へ立ち帰らんとする。途中、清風山の群賊、道をはばめて、檻車もろとも花栄、劉高の身をも奪い去って候う。……為に、県下の騒乱ひとかたならず、すみやかに二次の官軍と良将を御派遣あって、治安のため焦眉の御指導を給りたく……云々。恐惶謹言。
「すぐ秦明を呼べ!」
夜中ながら彼はさっそく登庁して吏を走り廻らせた。
召しに応じて、霹靂火の秦明は、ただちに庁内へその姿を見せた。
彼は、青州第一の兵馬の家の者である。性、気みじかで、すぐ雷声を出すところから霹靂火のあだ名があり、ひとたび狼牙棒とよぶ仙人掌のような針を植えた四尺の棒を打てば万夫不当な概があった。
「総監。すぐさま一軍をつれて、清風寨の鎮圧にまいってくれ。