Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
しかし考えると居ても起ってもいられない。
「山寨の衆、お願いがある。すでに亡い命を、拙者におあずけ下されたうえ、なお虫のいいお願いだが」
「なんですか、いってごらんなさい」
そばにいた燕順がこう聞いてやる。秦明は首を垂れて言った。
「拙者のよろいかぶと、狼牙棒。それと馬やら兵器やら、なお生き残りの部下がいたら、あわせて、返して下さらんか」
「で、どうなさるつもりです?」
「州へ戻って、慕蓉閣下のまえに罪を詫び、また、文官劉高の日ごろの悪と、偽訴の次第を、事つまびらかに申し上げて、治下の秕政を正す献策の資といたしたい」
「それはご殊勝なこッてすな」と、燕順はニガ笑いして――「ですが総監、そいつアどんなもンでしょう。五百の官兵を失ッて逃げ帰った不届き者と、逆に暗い所へぶち込まれるのがせきの山じゃございませんか。どうです! それよりはいッそこのまま、ここの荒山草寨をお住居として、ひとつ渡世の道を考え直してみなすッては」
すると、秦明は奮然と色をなして、賊殿の一室から外へ出てしまった。
「いかに囚われとなろうが、この秦明の腸はさほど腐ッてはいませんぞ。家代々朝廷のご恩をうけ、身は州の兵馬総監。