Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
「なるほど。覇とは顔役のことか。後漢の三国に似せたのだな」
宋江は笑った。そしてついでに、
「そういうお仲間同士なら、あの膏薬売りの浪人薛永もわしにめんじて、ゆるしてやってくれまいか」
「仰っしゃるまでもありません」
穆弘は、弟の穆春へ、こういった。
「さっそく、若い者を走らせろ。……そして弟、すぐ宋押司さんを、もういちど屋敷へご案内するんだな。こんなことではお詫びがすまぬ。ゆるして下さると仰っしゃっても、このままのお別れじゃあ、こっちの良心がすむまいぜ」
根はみな「やくざ」も仏心の子か。
黒旋風の李逵お目見得のこと
江畔の大地主穆家では、明けがた大勢の客を迎え入れていた。息子二人は手柄顔に、江上から連れ帰った珍客の宋江を、まずわが親にひきあわせる。
「ほう。あの有名な宋公明さまじゃったのか」
老主人は眼をほそめる。
一家の歓待はいうまでもない。全家をあげてその日は盛宴のかぎりをつくす。
宴のなかばに、さきに使いに走った若い者が、膏薬売りの浪人、病大虫の薛永を街中から探して連れて来た。
「……これは?」
と、薛永はただ驚きあきれる。
彼のために宋江は自分が去ったあともよろしくと、穆家の人々へねんごろに頼んだ。