Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
「お蔭で手前も久しぶり故郷が覗けます。李逵については、充分、注意いたしますから、ご心配なく」
この役は、朱貴にとっても、好都合なものであったから、勇躍して、彼もまた李逵のあとからすぐ沂水へ出発した。
あとの梁山泊は、しばし平穏無事だった。大寨の初秋は、水清く、山麗わしく、また酒が美味かった。宋江はよく晁蓋と時事を語り、また涼夜の灯火を剪っては、書窓の下にかの三巻の天書をひもどき、呉用とともにその研鑽に耽っていた。
こちらは李逵。
「おれも偉いもンだな。とうとう、約束は破らなかった。これへ来るまで、まだ一滴の酒も……」
なつかしい故郷沂水県は目の前にある。そしてここは町の西門だった。人だかりがしているのは、県城のどこにもあるおきまりの高札場だナと、李逵も何気なく、立ち交じっていた。
と、物識り顔が、声を出して読んでいる。
一ツ。正犯ノ極悪ハ城県ノ者。
共謀ノ戴宗ハ、モト江州ノ
牢屋預リナリ。
同ジク、牢卒ノ李逵ナル者ハ、
当所、沂州沂水県ノ産ニシテ……
「な、なにってやんで……」
李逵が鼻で笑っていると、
「おい、こっちへ来な」
ぐいぐいと、突然、腕を引っ張って辻の角まで連れ去った男がある。