Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate

Aozora Bunko

「よしてくれ。そんないい気なもんじゃねえよ。じつあ、せっかく連れに来たおふくろを、沂嶺の上で、虎に啖われてしまってよ、それからのやけのやん八、四匹の虎を叩っ殺した勢いで、ついまた大酒を飲った始末さ。……むむ、それにつけ、いまいましいのは因業野郎の曹って奴だ。兄き、ちょっくら引っ返して、あいつの首を引ン捻じって来るからここで待っていてくれ」

「いや、おれも行く――」と、朱富もまた後ろを振り向いて「おれにとっては、師匠にあたる李雲さんを、あのままには捨てておけねえ。いや、李雲先生の酒だけには、しびれ薬を軽く入れておいたから、今頃はもう麻薬も醒めて、これへ追っかけて来る途中だろうぜ」

「そうか。もし李逵とぶつかって、間違いを起しては大変だ。それでは俺も」と、朱貴までが、二人とともに元の道へ一目散に引返した。

果たせるかな、途中、彼方の闇から韋駄天の如く走って来た者がある。それなん、青眼虎李雲であった。

「おのれ、曲者。よくも最前は」

と、李雲はたちどころに長剣を抜き払って立ちむかって来たが、

「待った! お師匠。これには深い事情のあること。まあお腹もたちましょうが」