Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
「わかりました。何でもやりましょう」
「もうもう、ここを出るなんてことは、夢々考えないでくだされ。わしもさびしい。聟どのもまた嘆きますわい」
楊家の内では忙しない物音である。はや菩提寺からは、法事の諸道具、仏器一切が運び込まれていたから、石秀は寺男とともに、祭壇をくみたて、仏像、燈明、御器、鉦、太鼓、磬、香華などをかざりたてたり、また台所のお斎の支度まで手伝って、頻りに、てんてこ舞っていた。
「やあ、すまんね、石秀」
「オヤ兄貴ですか。お帰んなさいまし」
「いやほんとに帰って来たんじゃない。役署の手すきにちょっと様子を見に来たまでだ」
「じゃあまた、ご出勤ですか」
「こん夜は泊り番さ。いま女房にもいっといたが、万事君にお願いするよ。法要の執事なんてしたこともあるまいがね。はははは」
「何も経験です、どうかご心配なく」
「よろしく頼む」
主人の楊雄は、女房への義理立てみたいに、午過ぎ、ちょっと顔を見せたが、またすぐ出かけてしまった。すると、ほとんどそれと入れちがいに、一挺の法師轎が、供僧二人をしたがえて、玄関さきの前栽へしずしずと入って来た。
潘じいさんが、慌てて迎えに立ち。