Classici giapponesi con furigana
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
Leggi 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) di 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 346.393 caratteri · 692 schermate
そして床のなかで、莨をふかしていると、隣の時計が六時を打った。お増は、朝寝をするたびに、お千代婆さんに厭味を言われたりなどすると、自分で、このごろめっきり、まめであった昔の少い時分の気分に返ることが出来てきたので、これまでのような自堕落な日を送ろうとは思っていなかった。小遣いの使い方なども、締っていた。
「あなたの収入はこの節いくらあるんですよ。」
お増は浅井に時々そんなことを訊ねた。
浅井の収入は毎月決まっていなかった。
「家の生活は、いくら費るんですよ。」
お増は、それも気になった。
「さあ、そいつも決まっていないね。しかし生活には何ほどもかかりゃしない。ただ彼奴は時々酒を飲む。それから余所へ出て花をひく。それが彼の道楽でね。」
「たまりゃしないわ、それじゃ。あなたのお神さんは、きっと何かにだらしがないんですよ。」
浅井も、それには厭気がさしていた。
「私なら、きっときちんとして見せますがね。」
お増は自信あるらしく言った。そしてしばしば生活の入費の計算などをして見るのであった。それがお増には何より興味があった。
「おや、人の家の生活費の算盤をするなんて自分のものにもなりゃしないのに。