Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しゅんちゅう 

春昼・春昼後刻

泉 鏡花

Leggi 春昼・春昼後刻 (しゅんちゅう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 51.079 caratteri · 102 schermate

Aozora Bunko

)

(ははあ、どんな、貴下、)

(あの松原の砂路から、小松橋を渡ると、急にむこうが遠目金を嵌めたように円い海になって富士の山が見えますね、)

これは御存じでございましょう。」

「知っていますとも。毎日のように遊びに出ますもの、」

「あの橋の取附きに、松の樹で取廻して――松原はずッと河を越して広い洲の林になっておりますな――そして庭を広く取って、大玄関へ石を敷詰めた、素ばらしい門のある邸がございましょう。あれが、それ、玉脇の住居で。

実はあの方を、東京の方がなさる別荘を真似て造ったでありますが、主人が交際ずきで頻と客をしまする処、いずれ海が、何よりの呼物でありますに。この久能谷の方は、些と足場が遠くなりますから、すべて、見得装飾を向うへ持って参って、小松橋が本宅のようになっております。

そこで、去年の夏頃は、御新姐。申すまでもない、そちらにいたでございます。

でその――小松橋を渡ると、急に遠目金を覗くような円い海の硝子へ――ぱっと一杯に映って、とき色の服の姿が浪の青いのと、巓の白い中へ、薄い虹がかかったように、美しく靡いて来たのがある。……

と言われたは、即ち、それ、玉脇の……でございます。