Classici giapponesi con furigana
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しゅんちゅう
春昼・春昼後刻
泉 鏡花
Leggi 春昼・春昼後刻 (しゅんちゅう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 51.079 caratteri · 102 schermate
段へ、裾を投げ出して、欄干につかまった時、雨がさっと暗くなって、私はひとりで泣いたんです。それッきり、声も聞えなくなって、門附は何処へ参りましたか。雨も上って、また明い日が当りました。何んですかねえ、十文字に小児を引背負って跣足で歩行いている、四十恰好の、巌乗な、絵に描いた、赤鬼と言った形のもののように、今こうやってお話をします内も考えられます。女中に聞いたのでもございませんのに――
またもう寝床へ倒れッきりになりましょうかとも存じましたけれども、そうしたら気でも違いそうですから、ぶらぶら日向へ出て来たんでございます。
否、はじめてお目にかかりました貴下に、こんなお話を申上げまして、もう気が違っておりますのかも分りませんが、」
と言いかけて、心を籠めて見詰めたらしい、目の色は美しかった。
「貴下、真個に未来というものはありますものでございましょうか知ら。」
「…………」
「もしあるものと極りますなら、地獄でも極楽でも構いません。逢いたい人が其処にいるんなら。さっさと其処へ行けば宜しいんですけれども、」
と土筆のたけの指白う、またうつつなげに草を摘み、摘み、