Classici giapponesi con furigana
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いきふどう
橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 198.400 caratteri · 387 schermate
親子三人番頭も小僧もこうして多勢いるに、今までにそういう人々の眼に映らんというはずがないじゃないか!」
と親父は頭ごなしに呶鳴りつけました。阿母は阿母で離縁をしてくれなぞととんでもないことを言い出すには、何かそんな莫迦げた理由ではなくて、ほんとうの理由があるに違いない。理由によってはそちらから離縁を望まぬでも、こちらから熨斗を付けて親許へ帰して上げるから、仲人を呼ぶまでのことはない、ここでハッキリした理由を言いなさいというようなわけで、彦吉がここにいるために言いにくいのなら彦吉にはしばらく店の方へ出てもらいましょう、といきり立つのでございます。お陰で私はしばらく莫迦な顔をして、店番を勤めていたような始末でございました。
さすがにこう膝詰談判をくいましては、家内もただ恐ろしい怖いだけではすまされなくなってまいりましたのでしょう。泣きながら昨夜からの一部始終をありのままにぶち撒けたものとみえまして、やがて私がまた奥の間へ戻ってまいりました時には、親父と阿母と家内との三人がまことに気拙そうに顔見合せながら坐っているのでございます。
「それほどお前が言うのでは、まんざら根も葉もないことでもないだろうが、困ったことが持ち上がったものだな」