Classici giapponesi con furigana
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いきふどう
橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 198.400 caratteri · 387 schermate
と例によってまことにむりな小言です。
「しかたがない! では、大いそぎで生前小金吾の屋敷へしたしく出いりいたしおったるもの……そうじゃ、お小姓頭の但馬隼人正……御近習役の中西勝左衛門……わしは知らぬが、あとは但馬か中西へそちがいってきいたらわかるじゃろう。その生前したしくしておった家中のもののあいだをかけまわって、竜胆寺にはキツネか猫でもいたかどうか? そのへんをよくたしかめてこい。いそぐのじゃぞ! 待っとるのじゃから、大いそぎでいってこい!」
「ハ、かしこまりました。ではただいまスグに」
佐平治があわただしくとびだしていったあとで、将監はもういちど腕をくんで考えました。あいてはよういならぬ曲者です。こんどこそあとくされのないよう一挙に仕とめてしまわなければなりませんが、あの手ごわい曲者のことを考えると、仲八や権六や定吉などといったやからを何人つれていったからとて、とうていものの役にたつものではありません。やはり家中の若侍たち五、六人もひっぱっていこうかと、はじめは考えぬでもありませんでしたが、
「いかん、いかん! これはいかん!」
と、ハッとしてにがい顔をしました。